Shutdown スイッチ監視サービス
最終更新日 2005/06/08
SERVER THE BOX に SDUtility.exe を導入する手順について説明します。
シリアル番号 2010500001 から 2010500180 までの GB9091 ではファームウェアのアップデートが必要です。
該当する GB9091 に SDUtility.exe を導入する場合は弊社担当に問い合わせてください。
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SDUtility.exe
SDUtility.exe は SERVER THE BOX 本体の背面にある Shutdown スイッチが押されたときに Shutdown 処理
(ExitWindowsEx(EWX_SHUTDOWN, 0) コマンドの発行)を行うサービス用アプリケーションです。
オプションにより Shutdown スイッチの押下を認識するまでの連続押下秒数と押下を認識してから
Shutdown 処理開始までの待ち時間(単位:分)、LED 消灯時に Beep する/しないを指定できます。
※ SDUtility.exe は NT サービスの機能を利用する都合上、NT カーネルでしか動作しません。
※ Windows 9x シリーズ(及び Windows Me)では動作しません。
オプションの指定は INI ファイルに記述します。
SDUtility.exe と同じ場所に INI ファイルを置いてください。
オプション指定用 INI ファイル:SDUtility.ini
SDUtility.ini の記述方法です。
- [TIME]
-
Continuance = 2
Shutdown スイッチの押下認識までの連続押下時間を指定します。
単位は秒です。
デフォルト値は 2 です
Wait = 0
Shutdown 処理開始までの待ち時間を指定します。
単位は分です。
デフォルト値は 0 です。
- [SOUND]
-
Sound = 0
終了直前(電断直前)に音を鳴らすかどうかを指定します。
0 - 鳴らさない
Not 0 - 鳴らす
Shutdown スイッチの押下を認識するとINI ファイルで指定された時間分スイッチが連続して
押されているかどうかを確認します。
条件を満たせば Shutdown 処理を開始します。
Shutdown 処理を開始する合図としてスイッチ横の LED を点灯させます。
OS に Shutdown 処理を要求して処理が進行するのを待ちます。
OS の Shutdown 処理が終了するタイミングでスイッチ横の LED を消灯させます。
LED の消灯を確認してから電源スイッチを切ってください。
ログ制御用 INI ファイル:AppLog.ini
AppLog.ini の記述方法です。
- [APP LOG]
-
Level = 3
表示するログのレベルを指定します。
数字が大きくなるほど詳細な情報になります。
0(Non)、1(MIN)~9(MAX)
DefaultPath = C:\Program Files\SDUtility\SystemLog
ログファイルを保存する場所を指定します。
WakeUpDelete = 1
ログ削除のタイミングを指示します。
0 : 起動時に過去のログファイルを全て消去します。
1 : 起動時に過去のログファイルを消去しません。
OutputLimitSelect = 0
ログのリミットを決める方法を選択します。
0 : 行数 (OutputLineCount が有効)
1 : バイト数 (OutputFileVolume が有効)
OutputLineCount = 5000
ファイルに吐き出すログの行数を指定します。
(MAX 9,223,372,036,854,775,807行)
OutputFileVolume = 1000000
ファイルに吐き出すログのバイト数を指定します。
OutputFileNameMode = SystemLog.txt
ファイル名の生成方法を指定します。
0 : システムの時刻を利用してファイル名を生成します。
1 : 00000000 から 99999999 迄の範囲で自動的にファイル名を生成します。
0、1 以外 : 指定文字列をそのままファイル名として使用します。
ファイルの切り換えは以下の通りです。
0 : 同じ原理で新規作成(ディスクが許す限り増加)
1 : カウントアップ(最大は 99999999 個)
N : 拡張子が「old」に変更されます。(「.log」と「.old」のみ)
Detailed = 7
ファイル名、クラス名、関数名の出力を抑制します。
Bitによる論理和(3Bit)
最上位ビットがファイル名
次ビットがクラス名
最下位ビットが関数名
ビットONで表示、OFFで非表示
桁合わせの為に非表示を選択しても「--」が表示されます。
全てを表示するには 7 を、全てを非表示にするには 8 を選択します。
LastWriteFile = SystemLog.txt
最後に使用されたファイルの名前
LastNumber = 1
最後に書き出されたログの行番号+1
LineNum = 1
行番号の表示/非表示を指定します。
0 : 非表示
1 : 表示
DateTime = YMD-hms
年月日時分秒の出力を制御します。
書式は YMD-hms とします(大文字小文字は区別されます)。
Y(ear)、M(onth)、D(ay)、h(our)、m(inute)、s(econd)
LevelTransaction = under
Levelで指定した値に対する振る舞いです。
over : 以上を出力します。
only : のみを出力します。
under : 以下を出力します。
以下に Shutdown スイッチ、Shutdown LED で使用する I/O ポート及びビットデータを示します。
[GB9091/GB9091B シリーズ]
- Shutdown LED
-
I/O ポート番号 : 0x0400
ビットデータ : Bit 1(0 : 消灯/1 : 点灯)
- Shutdown スイッチ
-
I/O ポート番号 : 0x0402
ビットデータ : Bit 0(0 : スイッチ押下状態)
[GB9095 シリーズ]
- Shutdown LED
-
I/O ポート番号 : 0x048e
ビットデータ : Bit 5(0 : 点灯/1 : 消灯)
- Shutdown スイッチ
-
I/O ポート番号 : 0x042a
ビットデータ : Bit 7(1 : スイッチ押下状態)
SDUtility.exe は Shutdown スイッチを監視するサービスです。
弊社の FTP サーバー上に SDUtility.exe のソース及びバイナリのパッケージがあります。
現在はファイルの配布を行っていません。
必要な場合は弊社の担当者に
問い合わせ
てください。
-
バイナリ をダウンロードします。
-
現在のログインアカウントに Administrator 権限があることを確認します。
NT サービスの登録には Administrator 権限が必要です。
-
ダウンロードしたパッケージを展開します。
-
展開するとフォルダ SDUtility が作成されるので
C:\Program Files に移動します。
例:
展開先 → D:\Temp\SDUtility
移動先 → C:\Program Files\SDUtility
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C:\Program Files\SDUtility 内にある Install.bat を起動します。
※ SDUtility.exe のインストールは必ず C:\Program Files\SDUtility 内から行ってください。
他の場所から行うと SDUtility.exe の起動に失敗します。
-
サービスマネージャーを開いて SDUtility がサービスとして登録されていることを確認します。
登録されていればインストール成功です。
-
インストール後の再起動は必要ありません。
サービスとして開始すれば即座に機能します。
-
インストール直後はサービスとして開始されていません。
手動で開始してください。
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OS を再起動した場合は自動的に開始されます。
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C:\Program Files\SDUtility 内にある UnInstall.bat を起動します。
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サービスマネージャーを開いて SDUtility がサービスとして登録されていないことを確認します。
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登録されていなければアンインストール成功です。
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