製品コンセプト


Jeep of the Server とは

身の周りに置くモノへの心遣いはその人の生き方を現す「感性」です。
外的要因に対する強靭さとそこから生まれる高い信頼性こそがサーバーに求められる性能であると考えています。

物作りへの思い

Jeep image
サーバーとして分類されるコンピューターとパソコンと言われる個人用のコンピューターとでは期待されているモノが違います。
サーバーに期待されるのは「安定性」と「信頼性」です。
動作の安定性は特に重要です。
サーバーとして稼動した以上は環境に変化があっても安定して動作する事が求められます。
車は「最高速度重視のスポーツカー」「乗り心地重視のセダン」「経済性重視のエコノミーカー」「荷物を運ぶトラック」など目的によって分類されています。
SERVER THE BOX が目指したのは「過酷な環境を踏破するジープ」です。
ジープはもともと軍用として開発されました。
「悪路の走破性」や「砂漠や寒冷地などの環境対応性」「最高速度よりも航続距離」「低燃費」を重視した設計になっています。
私達は SERVER THE BOX を設計するにあたって多くの事をジープの設計概念から学びました。
その結果として、性能/機能/信頼性/作りの良さ/形状/経済性など全てを満たす製品が完成したのです。
SERVER THE BOX は正に Jeep of the Server なのです。

カバーにジュラルミンを採用

GB9091B image
カバーにジュラルミン(5000系アルミ合金)を採用しました。
前後のパネルにはステンレスを使用しています。
輸入高級オーディオと同等の最高級ヘアーラインアルマイト処理を施す事で丈夫さと美しさを両立させた仕上げになっています。

ミニマイズという考え方

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SERVER THE BOX に FDD や CD/DVD ドライブは必要ありません。
昨今の OS はネットワークを通じて OS 自身のインストールを行えます。
しかし、どうしても FDD や CD/DVD ドライブが必要になる場合があります。
その様な時には USB や IEEE1394 経由で FDD や CD/DVD ドライブを使用できます。
SERVER THE BOX は BIOS レベルで USB や IEEE1394 サポートしています。

SERVER THE BOX は一つ一つの構成要素を細部まで検討して様々な機能を徹底的に見直す事でソフトウェア/サイズ/機能/価格等の合理的なミニマイズを実現しました。

省スペースなのにフルスペック

過酷な環境での使用に耐える十分な信頼性と様々な要求に対応できる柔軟な拡張性を兼ね備えたサーバーこそが私達の考える『フルスペックサーバー』です。

信頼性に関する機能

データの保護

GB9091B image
サーバーの最も重要な信頼性とは大切なデータを確実に保存/保護できる事です。
データの保存に使用しているハードディスクは物理的な可動部分がある為に電子部品と比較して故障発生率が高くなってしまいます。
そこで SERVER THE BOX ではデータを保存するハードディスクを標準で 2台以上装備してハードウェア RAID コントローラでミラーリング(RAID 1等)しています。
2台以上のハードディスクが同時に故障する確率は非常に小さく、万一どちらか一方が故障した場合でも残りが同一のデータを保持していますから故障した方のハードディスクを入れ替えるだけで自動的に復旧できます(ミラーリングの場合)。

ハードディスクに 3.5 インチを採用

小型化は SERVER THE BOX のテーマですが信頼性を考えた結果として 2.5 インチのハードディスクではなく動作の安定した 3.5 インチハードディスクを採用しています。

ネットワークインターフェースの安定性

BOX motherboard image
ネットワーク経由でサーバーを利用する全ての端末にとってネットワークインターフェースの安定性はとても重要です。
ネットワークインターフェースの信頼性は使用する LAN チップに依存します。
SERVER THE BOX では実績と信頼性の評価が高い Intel 82559 を採用しています(GB9091B の場合)。

チップセットの信頼性

サーバーにとってマザーボードの品質は重要です。
そして品質の「要」はチップセットです。
SERVER THE BOX は信頼性を第一と考え、敢えて最新のチップセットを採用せずに実績のある Intel 440BX を採用しています(GB9091B の場合)。

拡張性に関する機能

ネットワークインターフェースの安定性

Box frontpanel image

プロキシサーバー等への応用を視野に入れてネットワークインターフェースを 2 チャンネル装備しました(GB9091B の場合)。

ローカルでの操作に対応

Box backpanel image

ディスプレイ(VGA)/ PS/2 キーボード/ PS/2 マウスのインターフェースを標準で装備しています(GB9091B の場合)。

汎用インターフェース

汎用インターフェースとしてシリアルインターフェースを装備しています。 更に USB インターフェースと IEEE1394 インターフェースを各2ポート装備しています(GB9091B の場合)。

拡張機能

マザーボード上には各種デバイスを接続する事ができる様にインターフェースを備えています。

  1. IDE インターフェース(Mini 44Pin BOX-CN)
  2. Floppy Disk インターフェース(34Pin BOX-CN)
  3. パラレルインターフェース(26Pin BOX-CN)
  4. 赤外線通信インターフェース(Pin heder)
  5. サウンド回路(Pin heder)
  6. VGA-LCD 制御用インターフェース(50Pin)

ソケットは未実装ですが拡張用の PCI BUS も標準で装備しています(GB9091B の場合)。
これらの機能を最小限のスペースでパッケージングしたフルスペックサーバーこそが SERVER THE BOX です。

独自のマザーボード

サーバーに期待される高い信頼性と拡張性を限られたスペースの範囲でどの様に実現すれば良いのか、妥協する事なく追求した結果として SERVER THE BOX 専用のマザーボードが生まれました。

ブロックダイアグラム

GB9091B Block diagram image.
コンパクト、且つ、高性能。
SERVER THE BOX の真骨頂がここにあります。

CPU チップ

パフォーマンス重視と言う名目で高速な CPU の採用に走る傾向が有りますが、処理速度だけがサーバーとしての処理能力を左右する訳ではありません。
やはり、安定して動作する事が重要ではないでしょうか。
尚且つ、低消費電力であれば申し分ありません。
SERVER THE BOX は CPU ソケットに 370 を採用しています。
低消費電力を目的とした場合には「Celeron 566MHz」を、処理速度を優先する場合には「Pentium III 700MHz(オプション対応)」を選択できます(GB9091B の場合)。

マザーボード

GB9091B Motherboard image.
GB9091B
左側:表面 右側:裏面

独自のマザーボードだからこそ拡張性や信頼性を確保できました。
大きさと取り付け構造とで振動によるプリント基板のたわみによる問題を排除しています。

マザーボードに装備された拡張インターフェース

マザーボード上には各種デバイスを接続する事ができる様にいくつものインターフェースを備えています。

マザーボード表面

  1. IDE インターフェース(40Pin BOX-CN)RAID実装
  2. 赤外線通信インターフェース(Pin heder)
  3. サウンド回路(Pin heder)
  4. VGA-LCD 制御用インターフェース(50Pin)

マザーボード裏面

  1. IDE インターフェース(Mini 44Pin BOX-CN)
  2. Floppy Disk インターフェース(34Pin BOX-CN)
  3. パラレルインターフェース(26Pin BOX-CN)
  4. PCI-BUS(ソケットは未実装)

合理的な筐体構造

マザーボードと電源ユニットを専用に設計したことで実現できた合理的な筐体構造は組み立て/分解をプラスドライバー1本で行えます。
マザーボードへの電源供給コネクター(6 Pin)以外は全てのモジュール間接続をプラグイン接続で行います。
煩雑で不安定なケーブル接続はありません。

小型化による排熱の難しさとデザインの両立

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電子機器を小型化する場合の検討項目として「如何にして消費電力を少なくするか」と言う項目があります。
消費電力が大きい=発熱量が大きいからです。
しかし、ハードディスクの様に元々消費電力の大きな物を組み込む場合には限界があります。
一般的なタワー型でさえ排熱には十分な検討が必要なのですから SERVER THE BOX の様な小型の筐体/高密度な実装では更に緻密な計算を必要とします。
(消費電力のおよそ 95% は熱として放出される訳ですから...)
そこで、SERVER THE BOX では排熱にファンによる強制空冷方式を採用しました。

SERVER THE BOX は筐体を二重化しています。
化粧カバーと本体の間に隙間を作ることでエアーダクトを確保しています。
更に、化粧カバーの角を45度にカットする事で狭い場所に設置された場合でも確実に空気を取り入れられる様になっています。
それが「オクタゴン・カット・デザイン」です。
この画期的な形態によって小型の筐体/高密度な実装でありながらタワー型に勝るとも劣らない排熱能力を身につけています。
SERVER THE BOX の八角形デザイン、そこにも”Jeep of the Server”の設計ポリシーが生きています。

Resolution image 1

プラグイン構造

Resolution image 2
SERVER THE BOX の構造はとてもシンプルです。
煩雑になりがちなケーブルは使っていません。
ケーブルが使用されているのはマザーボードと電源を繋ぐ部分のみです。
恐らくユーザーにとって触れる機会が一番多いと思われるハードディスクはカセット感覚で装着/脱着することができます。

化粧カバーにジュラルミンを採用

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カバーにはジュラルミン(5000系アルミ合金)を採用しました。
前後のパネルにはステンレスを使用しています。
輸入高級オーディオと同等の最高級ヘアーラインアルマイト処理を施す事で丈夫さと美しさを両立させた仕上げになっています。

多彩な用途

フルスペックなのに持ち運びができるサーバー、それが SERVER THE BOX です。
省スペースなので設置場所は自由自在。
内部ユニットをシステム組み込みのコンポーネントとして扱える簡便さ。
Linux だけではなく UNIX や Windows に入れ替えられる柔軟性。
アイデアしだいで色々な使い方が考えられます。

使い方は無限

Box image
SOHO 等の比較的小規模な環境では多目的サーバーとしてメールサーバー/Web サーバー/ファイルサーバー/プリントサーバー等の機能を1台で運用するのも良し。
各機能の設定は WEB ブラウザー経由で設定できるので管理者の負担が軽減されます。
ある程度の以上の規模ならば目的毎に専用サーバーとして用意して機能を分離/分担させるのも良し。
認証サーバー/プロキシサーバーというのもあります。
DV カメラ等の映像機器を IEEE1394 インターフェース(標準装備)に接続して動画の配信も面白いかもしれません。
使い方はユーザー次第。
変幻自在、用途を選ばず想像のままにお使いいただける、それが SERVER THE BOX なのです。

省スペースのメリット

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インターネットプロバイダやオフィス業務用の WEB サーバーとして SERVER THE BOX を複数台、コンポーネントとしてシステムを構築すると驚くほどのスペースアドバンテージが得られます。
サーバーメンテナンスの作業も各 SERVER THE BOX を個別に扱える為、従来のハードディスクの交換の様な手軽さで行えます。

寸法図
GB9091B の場合 BOX タイプ用
Box dimension Rackmount dimension
本体外形 ラックマウントアダプタ外形

BOXタイプ用ラックマウントアダプタ

SERVER THE BOX を 6 台収納できるラックマウントアダプタを2種類用意しました(オプション品)。

ラックマウントアダプタ
ANSI 19インチ JIS 標準
ANSI rack mount adapter JIS rack mount adapter
4U サイズ
幅:482mm/高さ:177mm/奥行き:266mm
200mm サイズ
幅:480mm/高さ:198mm/奥行き:266mm

Linux という選択

SERVER THE BOX を商品化するにあたって OS に何を採用するかは重要な課題でした。
コストもさることながら様々なアプリケーションの実行環境として「信頼性」や「安定性」について、また、「メンテナンスの難易度」や「情報の入手度合い」等も検討しなければいけません。
様々な検討の結果、私達は Linux を選択しました。

オープンソース

オープンソースであり、国を問わず世界中で様々な人々が開発に携わっています。
老練な技術者から若き新人まで、職業プログラマーからサンデープログラマーまで、多大な人材リソースによって支えられています。
多種多様なプラットフォームで使用されていることからも判る通り、その可能性は無限と言っても過言では無いでしょう。

Linux では既に多くのアプリケーションが開発されており、ライセンスフリーのライブラリーが数多く存在します。
SERVER THE BOX 固有となる必要最低限のものさえ用意すれば直ぐにでもアプリケーションを開発できる環境があるのです。
SERVER THE BOX をご利用になるお客様にとって開発に掛かる時間/労力/単価を大幅に削減できることになります。

ライセンスフリー

ライセンスフリーであることも大きなメリットの一つです。
しかし、実は「デバイス自体(ハードウェアの設計)について、非常に自由度が高い点」が最も大きなメリットなのです。
Linux の採用はユーザーからの「どのようなニーズにも応えられるサーバー」という点をハードウェア/ソフトウェアの両面からフォローします。
導入コストの低さや堅牢性、多彩なアプリケーション群や情報の多さも運用上の強みとなるでしょう。

Linux というもの

Microsoft 社が提供している環境と違って全体の完成度や取り扱いの判りやすさと言う面では難易度が高いかもしれません。
ディストリビューターが提供している製品を利用しない場合には保証もサポートもありません。
管理/運用/保守を行える技術者が少ないことから個人ユースでは普及していても業務用や製品用としての採用は敬遠されてきました。
しかし、近年は各主要ベンダーから Linux を採用したサーバーが続々と発売されるに至り、その信頼性や安全性、堅牢性が業務に耐えうるものであると証明されるようになりました。
Linux は開発者と利用者の共有財産として今後も発展を続け、一企業では成し遂げることのできない最高水準の OS として普及していく事に疑う余地はありません。